甲斐駒の新山頂看板を観に行く その④

七丈小屋から甲斐駒ヶ岳山頂は、概ね1時間から1時間半位ですが、短い距離で700m程の標高を一気に上げるので、結構大変な区間です。
初めての時には愕然とするのが二か所ありました。
尾白川の登山口から数時間登って辿り着く笹の平の道標に書かれた、山頂迄7時間の文字。
え~~~って思う(笑)
そして、次に七丈小屋の先の八合目ご来光場より上の鎖場や岩場です。
なかなか山頂が見えない上に、体力的にもかなり削られている頃なので、つい心が折れそうになります。
でも、この1本剣から見下ろす黒戸山や、ガスが無ければ展望の開ける二本剣の刺さる大岩、そして山頂の馬頭観音を祀る祠を目視できる「駒ヶ岳神社本社」迄来ると、一気に疲れが吹き飛びます。
黒戸尾根のクライマックスは、もうひと山あるのかな~と思うのですが、意外にあっさり山頂に辿り着きます。
今回の山頂には登山客は1名様だけでした。
少し時間が遅いので、北沢峠のバスの時間を考えると、この時間に山頂にいては間に合わないからでしょう。

いよいよ新山頂看板にご対面です。
看板の位置は以前と変わらないようですが、一番の変化は山梨県側には「甲斐駒ヶ岳」、長野県側には「東駒ヶ岳」とそれぞれの呼称が裏表で書かれていることです。
看板は以前のものより一回り大きい感じで、板面はどことなく甲斐駒ヶ岳を彷彿とさせるシルエット。
サンドブラストという細かい砂をぶつけて、板の表面を削りだして文字を浮かびあがらせた、山名の日本語表記、英語表記、そして標高の文字のバランスも、何度も何度もデザインしたのだろうと思わせる絶妙なバランスです。
木目が浮かび上がって、すごくカッコいい!!
そして支柱には、それぞれの山名の由来が書かれています。

8月28日に設置されてから2週間程経過しますが、ようやく肉眼で見て、触ることが出来て感激でした。
寝坊したおかげで時間がないので、看板を堪能した後は急いで下山を開始します。
七丈小屋を通過して、登山道整備中の現場へ戻ると、流石の作業リーダーさん達も悪戦苦闘しているご様子です。
折角だから資材になる石を運んでいく?と声を掛けて頂いたので、喜んで大きな石を1つ背負って運ばせて頂きました。
梯子を3本登って現場に下ろすと、足がピクピクピクッと生まれたての子鹿ちゃん状態。
でも、少しでもお手伝い出来たので嬉しかった。

急いで日没にならないように下山し、帰りに尾白の湯で汗を流しつつ、パンフレットを置かせて頂き帰宅しました。
今年の甲斐駒は終了予定ですが、チャンスがあれば登山道整備で、登るかもしれません。
次回は「家から甲斐駒」にチャレンジです!たぶん往復で30キロ位。
白州に移り住んだからには、1度はやっておきたいのです。

甲斐駒ヶ岳と田園の見える店 オーブン料理 白州アルベロ
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    2 件のコメントが “甲斐駒の新山頂看板を観に行く その④” にあります。

    1. チーちゃん より:

      おはようござます。今日も暑いです。
      看板、随分立派ですね。
      意図した?シルエット、完全に山梨の勝ですね。(笑)
      お疲れはないですか。お仕事ゆる~くお励み下さいませ。

      1. チーちゃん なんだか、未だ真夏並みの暑さですね。
        職人さんが木材選びから、拘りに拘ったとお聞きしております。
        長野県では木曽駒ヶ岳を西駒ヶ岳、甲斐駒ヶ岳を東駒ヶ岳と呼ぶんだそうです。
        今日、伊那出身で現在甲斐駒の麓で暮らすお客様に教えて頂きました。
        木曽駒ヶ岳や空木岳に通じる、千畳敷カール迄登るロープウェイも、今は中央アルプスロープウェイと呼ぶそうですが、以前は「西駒ヶ岳ロープウェイ」という名前だったとか。
        日本百名山では「甲斐駒ヶ岳」ですが、広河原から北沢峠へのバス路線が無くなってからは、もっぱら長野県の伊那市からの路線がメインに使われています。
        いずれ名前が変わっちゃうかも!!

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