山を愛し山を守る世界的登山家さん現る

今朝は登山界のアカデミー賞とも呼ばれる、ピオレドール賞を受賞した、登山家の花谷泰広さんがモーニングを食べに来てくれました。
前回はオープン前に珈琲とジェラートの味見に来てくれた。
花谷氏は私より7~8歳若いですが、落ち着いて貫禄がある。
でも、少年みたいなところもある。
甲斐駒ヶ岳黒戸尾根上の唯一の通年小屋「七丈小屋」と武川にある「アグリーブルむかわ」の経営や、小淵沢駅からの「マウンテンタクシー」等のシステム作りをして、北杜市の財産である山に関わる事業展開をする、登山家でもあり事業家でもある。
私は以前から登山道整備に関わりたいと思っていたので、丁度北杜市へ移住を計画している最中に「北杜山守隊」という登山道整備ボランティア団体が発足したというニュースを見て、奥さんにお願いして応募させていただきました。
ボランティア団体ですが、入会するには有料のワークショップへの参加が義務づけられいる。
これはたぶん本気度を測る意味と、きちんと趣旨を理解した仲間と行動を共にしたいという気持ちの表れなんじゃないかと思う。
ワークショップは日帰りでも1万5千円で、確か同じ位の年会費が必要だった。
当時は仕事をしておらず、色々な資格の勉強をしたり、アルバイトをしながら、お店の開業準備をしていた我が家にとっては、ワークショップと年会費は大金だったが、こんなチャンスは二度とないと思い、思い切って入会させて貰った。
恥ずかしながら、私は近郊の山に登ったり、山を走ったりはするけれど、世界の山を登るなんてことは考えたこともなかったから、登山家という存在を気にしたこともなく、多くの北杜山守隊の会員が、花谷氏への憧れや畏敬の念を持って入隊するようだけれど、私は全く花谷氏の偉業を知ることもなく、ただ登山道整備が出来るというだけで参加したわけです。
今でもあまり、花谷氏がどんな山に登ったかとかは知らずにおり、純粋に彼の山に対する思いや危機感の真剣さと熱意に感心ばかりしていて、実際にそれが多くの人を動かしているのを間接的に見ていて、雑用係でもいいから、行ける時には行って、登山道の修復の手伝いが出来れば、こんな幸せはないと思っている。
北杜山守隊が行っている登山道修復作業は近自然工法という、必要な材料は現地の倒木や枝・笹・砂・石を活用し、山の植生が回復し、生き物が住める山に戻すという観点で考えられています。
甲府市湯村温泉で開催していた、武田の杜トレイルランニングレースのプロデューサー「石川弘樹」さんも、当時うちに大会の前後一週間程ご宿泊して頂いていた際、レースの前後のコース整備に、この近自然工法を取り入れて修復しつつ、レースに山を使わせて貰っているという話をしていました。
実際に作業をしてみると、修復が終わった後は、あまりに自然に登山道が修復されるので、ちょっと見どこを修復したのか判らないという位、自然に溶け込んで修復がされます。
みんなで協力してする作業は達成感があり、上も下もなく企業研修でも最近は利用され始めていますし、参加すると登山道へのダメージを考えつつ山と向き合うように間違いなくなります。
山守隊は全国各地で活動が発足しており、山守隊に入隊しなくても、ワークショップには参加してみる価値があると私は思います。

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